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これはぶっくまpく

夢で描いた自分以上にはなれないから夢は大切だってガッキーが言ってました

【読書感想文】頼れない国でどう生きようか

新進気鋭の若者論者の古市憲寿さんと中国で活躍するジャーナリストの加藤嘉一さんの対談本。

 

 

もともと私が毎週欠かさず聞いている”文化系トークラジオLifeにたびたび出演していたのが、古市さんでした。

古市さんの本をしこしこと探していたら、探し当ててしまいました。中国の言論界で活躍する加藤さんと古市さんの対談なんて、野球で言ったらダルビッシュと岩隈の対談みたいなものですよ。 違うか。 

第一章 語学をどう身につけるか

  • 加藤:日常に語学学習を入れ込む。みんなやればできるのが語学。語学を特別扱いすると、プレッシャーになる。
    ex)訓練として日本語で聞いたことは英語でメモを取る
    加藤:語学は恥かいてなんぼ。

    ここで出てきた英語でメモをとるのは、すごいいいですね。ほぼ日手帳に思ったことを綴っているので、それを英語にしようと。

  • 古市:自分の国の言語だけでエリートになりえる特殊な国、日本
    世界=自国の市場がちっちゃいので、語学を習って外に出ないと生きていけない
    日本=日本語話者は世界で9番目。日本語人口がすごく多いので、日本語だけで成り立つ。

    こうして私が日本語でブログをかいているのも、日本語話者が1億2千万人もいるから成り立つわけです。

  • 加藤:語学を学ぶこと自体を楽しんでいる。語学=ひとつの価値観。外国で異なる文化、価値観の人と話したかったんです。やればやるほど発見が生まれてくるから楽しいんです。
    加藤:若いうちにガンガン現場に行って、いろんなものを見て、感じて、現地の言葉も身につけていこうと。
    古市:自分の武器に対しての意識が低い!
    韓国やドイツは大卒なら第二言語までつかえて当たり前。
    大学生は外国語を二つ身につければ自分にかなりの希少価値を出せる。自分の武器が何かわからない人ほど、語学はねらい目かもしれない。
    外国語は資格のおかげで他人に自分のレベルを提示しやすい。
    「英検一級とHSK高級をもっています」など。

    加藤:大学4年間は自分のアドバンテージは何かを模索するためにある。挑戦にリスクもないわけだからもっと挑戦してほしい。小さな世界で満足しているのはつまらない。

確かに単純に自分のアドバンテージを探す大学4年間を最初から意識しておけば、今やっていることは少し変わっていたのかも。
今、ご指摘されたように、結局私も”まだ”英語で躓いているし、そもそも英語以外の外国語は韓国語を少しやっただけ。これじゃあ、アドバンテージにはなりませんよね。
自分のアドバンテージはなんだろう、と考えるほうが賢明ですね。

私のアドバンテージと言えば、うーん。留学経験。英語はある程度まで仕上げていくつもりです。

2章 使える情報をどう集めるか

  • 加藤:中国では図書館で借りた本に線を引いてもいいんですよ。
    (゜Д゜)ふぁ!?
    図書館の本は公共物=俺のものではない=好き勝手にやらせてくれよ
    この原理が中国にはある。
  • 古市:関連ワードに「推移」を足して画像検索をかける。そうすると、白書や統計データに飛べるから、一歩ずつ必要なデータにせまっていく。
    加藤:僕は常に行動ありきです。現場主義です。現場に行かないとわからないこともある。

第4章 自分をどう管理するか

  • 加藤:ランニングで頭の中を空っぽにする。あと携帯に取りつかれているのは一種の宗教だと思ってるから。

iphone中毒の私にとっては辛いお言葉です。なんせ私はお風呂場も持っていきますからね!ほんとに中毒です。浪人時代は携帯とおさらばしていたんですが、大学生になってからというもの、iphoneを肌身離さず持っています。もし、iphoneの代わりに文庫本を常に携帯していれば、その分だけ賢くなれそう・・・とたまに思ったりします。

  • 加藤:これからの日本は一億総FA宣言の時代ですよ。国内的にも地盤沈下しているこの国で、組織のどこに所属しているか、ではなく国際化する労働市場の中で、自分の市場価値を高めておかないといけない。

どうしても「あの大企業にはいれば大丈夫」という帰属意識を強く求めてしまいます。でももうそんな時代は崩壊しかけていて、あの会社、ではなくその人自身の価値を高めないといけない時代なんですね・・・。

  • 古市:資産はいろんな人との人脈です。意識的に持つようにしているのはいろんな人との関係ですね。
    リスクが一番高いのは、明日その場から逃げられない人だと思うんです。
    3.11でもわかったように。だから家も賃貸ですし。

今までは、賃貸よりも一軒家を購入することが良いと思ってきました。しかし、今回の震災で、いつ我が家がなくなるか、そしてなくなった場合のローンが残ってしまうう人が大勢いらっしゃいます。それを考えると賃貸を借りて住んだほうが長期的に考えるとリスクヘッジになると思いますね。

第5章 人間関係をどうマネジメントするか

  • 古市:人間関係はなんらかの利害関係に巻き込んでしまうほうが長く続く。だから「この人とは長く付き合いたいな」と思ったら利害関係にしてしまう。
  • 加藤:自分が人脈づくりで一番大切にするのは、自分の分野できっちりとした力を示すこと。
  • 古市:基本的にやりたいことは口に出しますね。なにかやりたいと思ったらまずいろんな人に言ってみる。アンテナを張っておく。
    遠くのすごい人より、近くにいる人との縁を大事にしたいなあと思ってます。
    自分の友達にとっていかに自分が有益な存在であるかをよく考えます。

最後の言葉は、ドラッカーの「何をもって憶えられたいか」に通じる考えだと思います。

>>
ドラッカーがいつも、自分を問い直す問いがあって、それは『何をもって憶えられたいか』。友達や、知り合い、昔の同級生、妻や子供にどう憶えられたいか。これなんです。」 上田惇生(ドラッカー学会代表)
<<

  • 加藤:中年女性はすごく話しやすい。距離感がとりやすい。あと、日本は女性の力を掘り起こすべき。外国人の力を頼る前に、主婦の力を見出せ。日本には眠れる獅子がゴマンといる、その中心が女性。
  • 古市:高度な教育を受けた女性が働かないなんてもったいないあーと思います。

私も同感です。女性のもつパワーってすごいものがあるし、中年男性がだらだら仕事するよりも女性がぱっぱと仕事したほうが効率がいいのでは?とも思います。

  • 加藤:自分が親友と思える人間が三人入ればいいんです。

私は、友人、知り合いを増やすことを結構精力的にやっています。その目的は2つ。

一つ目は古市さんもいったように、結局人が仕事を運んできてくれると思うからです。フォロワーが多ければ多いほうがなにかと役に立ちますし。

二つ目はさまざまな価値観と出会うためです。これは社会人の方ですが、自分がやりたいことに熱心になっている大人に出会うと、それだけで私の心がぐっと揺られます。その中から自分がいいな、尊敬できるなと思う人を追っかけていくとおのずと自分の好きなものがわかってきたりするものです。

多くの人と会ってきた中で、私が好きだなと思う人は、感動できる人です。
何かに打ち込んでいて、目が輝いている人。なにかに感動できる人。そんな人と一緒にいたいし、私も感動できる人でいたいと思っています。

 

第6章 日本と中国、どう見据えるべきか

  • 古市:アメリカから日本に帰ってくると、不思議な気分になります。喧嘩しなくっていい、自己主張がいらない、無言で生きていける。

アメリカ行きが迫ってきてる中で意識しているのは、自分の意見をはっきり持つということ。意見を言わないとアメリカでは存在している価値がないと同じだよ、という先輩からのアドバイスをもとに、自分の意見を外に向かってだすことを意識しています。もともとこのブログも意見をいうことを円滑にするために始めたといっても過言ではありませんし。

 

  • 古市:日本では「政治の時代」は終わった。社会を動かしているのは政治だけではなく、グローバル企業やNGOやテロリスト。国家はその一登場人物にしかすぎない。アップルと政府を比べたら世界の影響力から見たらアップルの方が大きい。だから、日本国民は首相を馬鹿呼ばわりできる。

50年前のように、政治が生活を動かしている実感がわかないこともその現象かもと。

第7章 「若さ」という武器

  • 加藤:若者に、「外へ行け」と言いたい。自分がいかに恵まれているかをもっと知ったほうがいい。日本にいたって自分探しはできないですよ、だって社会全体が同質化、均質化しているんだから。明確な他者、あるいは比較対象がいない環境で自分を客観視はできない。

確かに、フィリピンに行った際に、同じ語学学校に通う会社経営者の方に言われたのは「日本人はパスポートがあれば、どこでも行ける。でもここ(フィリピン)の人はいけない。それだけ日本は信頼されている国であり、その国民であることを誇ってほしい」ということでした。

タイでも貧しい人を見て、日本の暮らしがいかに恵まれているかを実感しました。こういう体験が必要なんですね。

  • 加藤:いろんな経験をして、発見をして、もっと楽しく生きてほしい。将来に向かっていくための選択肢を増やしていきたい。選択肢があることに気づいてほしい。

私も今まで日本政府のお金で海外へ行かせて頂いたり、インターンをしたりした経験から言うと、今の大学生は時間を無駄にしすぎだと思います。

バイトやって、授業で寝て、またバイトしてる生活ではたして満足しているのかと至極疑問ですね。もっと本とか海外に行けばいいじゃないと思ってしまいます。もっといろんなこと挑戦してみればいいじゃないと。スケールの小さいことやって満足して、人生楽しいの?って。自分の可能性の芽をつぶしてないかい?と。

じゃあ何すればいいのって?言われたら、まずは海外に出ればいいじゃないかと勧めます。特に東南アジア。次はインターンで社会を肌で感じる。生ぬるい学生生活では味わえない環境に身を置いてみる。そこで感じた無力感を糧にしてまた努力すればいいじゃないかと。そう思います。あとはいろんな人に会ってみる。講演会に行けば、トップランナーに出会えますし、それが面倒なら本を読む。高い学費を払ってるんだから図書館で本を借りて読めばいいと思うんです。

第8章 これからどう生きていくか

  • 加藤:才能、センス、要領で勝負できる人間ではないので、こつこつと努力していくしか成長はありません。

私も。

  • 古市:自分に一生使える「強い武器」があるとは思っていないんです。だから本当は強くない武器でも、強そうに見えるフィールドを探す。
    ささやかな武器しかなくても、その力を生かせるような場所を探せばいい。
    自分の能力を鍛えるというか、自分が活きる場所をいかに探すかを意識している。
  • 古市:人って日々変わらない日常を送っていると、そこで起きていることが人生のすべてと思いがち。でも世の中から見たら無数の選択肢の一つでしかない。この社会には無数の選択肢があるのに、見えない、気づかないふりをしているだけ。そういう日常からの出口はいろんなところに転がっているのに・・・
  • 加藤:僕を突き動かしているのは「愛国心」。日本人に足りないのは当事者意識。

海外に行って思うのは、やっぱり私は日本人なんだってことです。愛国心もそれなりにあるし。私が韓国行ったときに、韓国人が独島は私たちのものだ、と言われたときにそれは違うと思ったし、文化の違いを感じる度に、日本人としてのアイデンティティを強く感じました。

  • 加藤:僕は自動詞が大嫌いなんです。他動詞でこの世を駆け抜ける人間でありたい。決まる、じゃなくて決める。他力本願じゃなくて、能動的に生きたい。

良い言葉だなー。私も浪人という経験を経て、自分の人生は自らの手で下したいと思うようになってきました。浪人時代に支えてくれる両親や友人がいたけど、結局やるのは自分だと実感したら、やっと自分の人生を歩んでる気がしたんですよね。

大学入ってからも、自分が成長できると思ったコミュニティーにどんどん入ったし。人の決断に従うのってどうもあまり性に合わないところがあって、だからイベントだって参加する側よりも運営側に回りたいと思ってきたし、中高でも生徒会とか、副キャプテンという上でルールを決める側を好んできたのかなと思います。これからもずっとそういう生き方をしたほうがストレスなく生きていけると思うので、これは就活するときに、また見返そう。笑

 

編集後記
この二人のフロントランナーのおかげで、私たち若者世代はいろんなことがやりやすくなってきたんじゃないかなと。私もここでキャンキャンほえるだけじゃなくて、現場主義で、もっと行動しようと思います。