【読書感想文】学び続ける力
池上さんの解説を見てわかりやすいなーと思っている人は多いと思います。
わたしもこの本から池上さんからどのように勉強しているのか?を得ようと読みました。
第1章 学ぶことは楽しい
NHKに入社した池上さんは「肩書きがなくても仕事ができる人間になれ」という目標を立てました。肩書きというものは世間で大きな意味を持ちます。
大学生の私も相手の出身大学が東大だったり、早慶だったりすると、負けた気しかしません。正直・・・苦笑
さて、肩書きなしで仕事をするにはなにが必要か?
それは「勉強」でした。
大学生だった池上さんのころは大学闘争時代でした。もちろん講義もストになるため、一人で図書館にこもり、読書にいそしんだと言います。
「大学は自らの力で学ぶことを教えてもらいました」
目下大学生をさせてもらっている私も、大学では自分から進んで勉強することを意識して、読書に励んでいます。
手持ち無沙汰なのが嫌な池上さん。
新幹線の移動では往復分の2冊+万が一遅延したときの1冊を持っていくそうです。
文芸評論家の斎藤奈美子さんの一言
「本好きというのは、手元に読む本がないまま時間が空いてしまうのが恐怖。いつも何冊か手元に本を持ち歩くもの」
私もそうですね。移動の際は必ず本を持参します。移動時間はかならず本を開きます。
語学の勉強をやめないコツは
- 目標を立てる 今はTOEICなど。
- 勉強してすぐに効果が出なくても焦らない。
語学の上達は、階段を上るようなもの。階段には踊り場があるように、効果がないなと思ってもある日、ポンとレベルがあがるものです。
第2章 大学で教えることになった
大学で身につけたい力
- 批判力=批判的にみる力
本や文献を読むときに、これは本当にそうだろうか?と疑うことから始める。
これは文献や資料の欺瞞を書いたちきりんさんの自分のアタマで考えようでも同じようなことが書かれていました。
- 作者: ちきりん,良知高行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 30人 クリック: 893回
- この商品を含むブログ (155件) を見る
- 自ら学ぶ力
授業がつまらないという前に自分で勉強しろ。
第3章 身につけたい力
- ノートの取り方
ノートの左半分は講義をメモにする。
空白の左側にはそのときの疑問を書いておく。授業後の疑問も左側へ。
- 伝える力
右脳と左脳の両方が相まって理解できる。
「聞いていて絵が浮かび、なおかつ論理が通った話が大切である」
- 教養とは
教養とは自分の専門外でもいろんな人と話せる知識。
- 久米さんの質問力
久米さん「私はニュースステーションでわかりやすい解説を心がけてきました。池上さんはどのような意識で解説してますか?」
このように質問を漠然とせずに、自分の経験や話で話を具体化してから質問する。
第5章 学ぶことは生きること
「教養」とは?
教養とは、「よりよく生きる」こと。
自分の力を発揮できる生き方をすること。
今まで哲学が教養とされたのは、自分はどう生きるかを考えたとき、過去の先人の考えを学ぶことが近道とされたからだ。
「すぐに役にたつ知識は、すぐに役に立たなくなる」
この精神をもとにアメリカの学部生の4年間は徹底的にリベラルアーツを学びます。
ビジネスを学びたければ、院に行けということですね。
リベラルアーツという人間の基礎がないのに、ビジネスを学んでも、結局は
”砂上の楼閣”になると考えているようです。
教養を学ぶことは、自由になることとイコールです。
ある生徒が言います。
「大学で教養を学ぶ意味はなんですか?」
池上さんは答えます。
「自分の存在が社会でどんな意味を持つか、客観視できる力を身につけることができる。と。そうでないと、ただやみくもに働いたり生きたりしてしまう。少しでも客観的に自分を眺められるか、既成の枠組みから出られるか。そういう力こそ、教養を学ぶ意味です。」
編集後記
有吉さんがマツコさんとの番組で一発屋芸人のことを揶揄する視聴者にむけて言いました。
「やれ一発屋芸人は浮かれてるから没落するんだ、とか言ってるヤツ。違うからな!俺らは必死にトークとか芸を磨いてるんだよ、テレビが映らないところで。テレビの世界が全てじゃないんだよ」
既成の枠組みから離れてみること。目に見えてるものだけが真実じゃないこと。
繋がってる気がします。
End